Splathonが盛り上がった最大の理由
この記事は、Speee Advent Calendar 2015の6日目です。
5日目はtakanamitoより、「シェアの少ないJS殺しブラウザ対応の話」です。
Splathonについて
Splathonとは、IT業界の企業が自社の技術力を示すため、血で血を洗う戦いのことである。11/29に実施された第1回は、通称「破壊神」を擁するPixivの前に数々のIT企業が後塵を拝することとなった。平気で20killとか叩きだしてくるの、勘弁して下さい。
当日の様子は上記、弊社ブログを見ていただくとして、今日は運営として僕がやったこととか、書こうと思う。
観戦スクリーン
弊社ブログの方に、観客席と観戦用スクリーンの様子が載っているが、結果的にコレがかなり好評だった。というか、結果的にコレのおかげで盛り上がったと思っている。
弊社含め5チーム、計30人近くが参加するということで、結構待ち時間も長くなる事が予想されていた。こういう参加型イベントの場合、待ち時間も試合の方をメインコンテンツとして楽しんでもらうことが重要。試合している側が注目の対象になることで、初めてプレイに熱が入るというものだ。待ち時間の方を気にし過ぎちゃうと、例えば暇しないように他のコンテンツを用意するという手段を考えてしまいがちだが、これは悪手。
とかってことを、事前に運営チームで考慮したうえで計算して観戦スクリーン用意していたんだったらカッコいいけど、ま、そんなことはない。たぶん誰も考えてなかった。初回だしね。じゃあなんで今回観戦スクリーンを用意できたかって言うと、完全に僕の思いつき、偶然。なので、Speeeらしく「再現性」を構築するために、観戦スクリーンの運営方法とか、改善点とかを記しておこう。
準備
まずは必要な機器の準備。
今回は「8台用意したWiiUのうち1台をスクリーンに映す」という方法を採った。これを実現するために一番手っ取り早いのは、HDMI分配器を使うこと。ただし、今回は以下の2つの理由でHDMI分配器はやめた。
- 試合中はHDMI分配器でも良いが、それ以外はPCから自由に画面を映したい
- 会場のプロジェクタがD-Sub入力しかない
で、採った方法が、キャプチャボードを使う方法。キャプチャボード経由でPCに映した画面をそのままプロジェクタに出力するわけだ。
使ったキャプチャボードはこちら。普段僕が使ってるもの。
大会で観戦スクリーンを運営するためには以下のような条件を満たすキャプチャボードを選びたい。偶然だが、僕の持っていたキャプチャボードはこれを満たしていた。
- ハードウェアエンコード対応
- 会場ではノートPCを使うことになるので、PCスペックに頼りづらい
- PCとUSB接続
- これもノートPCを使うため
- 給電もUSBだと良い(会場はWii U、ゲームパッド、モニターを8セットつないでいるので電源は不足気味)
- パススルー機能
- 大会じゃなくても、ゲームするなら必須
- PC上で画面を表示しながら録画できる
- クリアできるキャプチャボードがほとんどだとは思うが・・・
- この記事では割愛するが、録画もしたい
あとは、ノートPC。Windowsにしとけ(キャプチャボードと付属ソフトのため)。HDMIケーブルは長めのものが1本あると良い。
設置
図にするとこんな感じ。
WiiU(左下)からの映像出力をキャプチャボードにつなぎ、パススルー出力をモニター(左上)に繋いで、モニターを見てプレイ。キャプチャボードのPC側出力は普通にPCにつなぎ、専用キャプチャソフトで拾う。PCからは普通に画面・音声出力をそれぞれプロジェクタ・スピーカー(右)につなぐと、観戦スクリーン(音声つき)が完成だ。
キャプチャボードから線が3本繋がることになるのが図を見るとわかると思うが、この内の1本は長いコードを用意しておくのがコツ。PCの位置とモニタの位置は制約が強く、離さなければいけない可能性が高いからだ。
今回のSplathonでは、PCの近くにキャプチャボード、WiiUを設置し、長いHDMIコードでキャプチャボードとモニタを繋いだ。
改善点
観戦スクリーンのおかげで、待ち時間中もみんなが試合にフォーカスするように自然に促すことができ、大会は盛況だった。が、一方で観戦スクリーンの運営にも改善点があったので記しておく。
スクリーンに映すのが片方のチームだけ
今回の設備だと、当然、試合中はWiiUを繋いだプレイヤーの視点のみを観戦スクリーンに移すことになる。そうすると、そのスクリーンを見て観戦している人たちは、無意識にそちらのチームを応援してしまう。
コレはなかなか面白い現象だったのだが、対戦相手側でプレイしている人にとっては、悪者扱いみたいになってしまう(もちろん悪気はない)ので、よろしくない。
スピーカーの位置
今回の会場のレイアウトは、一番前にPCとスピーカー、中央に対戦デスク、後方に観戦スクリーンと観戦席という形だった。
キャプチャボードを使ったことがある方はわかると思うが、PC側の出力にはラグがある。そうすると、プレイヤーには一瞬遅れた音が聞こえてしまうのだ。一番後ろの観客に届くボリュームしなきゃいけないから、余計よろしくない。やっぱり観客席の近くにスピーカーを置きたい。
ま、実際にはプレイするときにはイヤホンするので、試合が始まると脳が勝手にイヤホンの音を拾うようになる(僕はなった)のだが、まぁ気にはなるよね・・・
実況・解説
これは、無いなら無いでも十分盛り上がる(Splatoonプレイヤーなら、画面見れば何が起こってるかだいたいわかる)のだが、あるともっと大会感が出て盛り上がるかもしれない。実況解説のクオリティ次第か。
会場の雰囲気
実は今回紹介したキャプチャボードは、MIC INがある!
なので、会場の音声を入力できるのだ。観戦スクリーンの放送と同時に動画を録画したのだが、後から動画を見てもただのプレイ動画になってしまった。もしこれに会場の音声を重ねることができれば、きっとテンションの上がる動画に仕上がるに違いない。
さいごに
というわけで、動画担当として、当日のセッティングの話をした。Speee Advent Calendarでは最後にもう一度、サーバサイドスペシャリストとして真面目な記事書きます。
明日、7日目はhatappiより、『ディレクターと仲良くするために考えている1つのこと』です。