子を家族に迎えたら、カメラを買おう
このページは何?
カメラ完全初心者の僕がカメラを買ってもうすぐ半年になるので、これまでの記録を残す。
もし僕と同じように、「これまでカメラは全然触ってこなかったが、子供の良い写真を残したい」という境遇の方がいたら、参考にしてもらいたい。
僕がカメラを買った経緯
- 娘の1歳の誕生日に「スマホよりも綺麗な写真を残したいなぁ」と思った
- 最初は、「とりあえず誕生日だけ良いカメラを使おう」と思い、Rentioでα6400を借りた
- 事前にカメラの操作に慣れておくために撮影していたら楽しくなってきた
- 気付いたら、誕生日前日にヨドバシからα7CとSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAが届いていた
レンタルで大事な日だけ良いカメラを使うという戦略も良いと思う。が、もし「カメラ楽しい!」「スマホよりも子供の写真が綺麗!」と感じたら、思い切って買ってしまえ。たぶんその投資はペイする。
コロナ禍
僕がカメラを買ってから今もずっとコロナ禍の真っ最中であり、趣味で写真を撮る身としては、どうしても撮る写真に影響が出てしまう。というか、半年で撮った写真のほとんどが、家の中か近所の小さい公園で撮影したものだ。正直もっといろんな所に出掛けて撮影を楽しみたいという気持ちはあるが、割り切ってポジティブに捉えるのが大事。
- ずーっと家の中で撮影していても、家族を撮るのは未だに飽きないよ!
- 被写体が限定されているからこそ、撮影の工夫や練習をするようになるから、初心者には良かったかもしれない
カメラボディ
ここから少し機材の話をするが、
- 機材選びは複数の評価軸のトレードオフから逃れられないので、絶対の選択肢は無い
- 僕はプロじゃないから詳細なことは言えないが、たぶんプロに聞いても「最終的には好み」って言うと思う
というのが前提。要するに、ここに書いてあるのはn=1のサンプルだと思ってもらえれば。
僕がα7Cを選んだ理由は↓こんな感じ。
- 「やっぱスマホカメラとは違う」という感覚が無いと続かないだろうと思ったので、センサーサイズは妥協せずにフルサイズ
- 「カメラ持ちたくないなぁ」と感じてしまったら続かないだろうと思ったので、小ささ・軽さは正義
- 素人だから手ブレ補正は欲しい(買ったときには気付いていなかったが、「片手で撮る」というシーンで大活躍する)
今でもそこそこ良い選択だったと思っている。何年かα7Cを使い古したらステップアップできるようにお金稼ぐぞ。
レンズ
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
最初にボディと一緒に買ったのが、Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA。この動画を見て決めた(3本紹介されてるうちの最後)。
最初は標準ズームレンズが1本あると良いよ、という意見もあると思うけど、僕は単焦点で良かった。実はα7Cをキットレンズのセットで買ったのだが、そっちはほぼ使っていない。家の中で撮影するならズームリング回すよりも自分が1歩動いた方が早いし、1歳児はカメラの準備を待ってくれないから早さは重要。
人物ポートレートを撮るなら中望遠という選択肢もあるが、都内のマンションは中望遠のワーキングディスタンスを取れる程広くない。あと僕の好みとして、子供の写真は記録写真的な意味合いも含むので、「ボカしたいが、後ろに写っているものが何か分かる程度で良い」を狙うのに標準が良い気がしている。
FE 24mm F2.8 G
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAは良いレンズなのだが、最短撮影距離がちょっと長めなのと55mmという焦点距離なので、娘と手を繋いでいたり歩いて近寄って来られたりすると撮れない。というシーンが気になり始めたので、広角レンズの情報を集めてた。そしたらちょうどSonyさんが新製品を発表した。
ちょうど25mmあたりのレンズを検討しようかと思ってたんだけど、FE 24mm F2.8 Gはどうなんやろ
— Hirokazu NISHIOKA (@nisshieeorg) 2021年3月24日
「あーこれを買えってことね」って感じだったw
小さい、軽い。娘を撮るにはオートフォーカスの精度と速度が欲しいが、そこはSony純正なら安心だろうということでポチー。
このレンズが届く前後で、明らかに家の中で娘の全身が写った写真が増えた。今でもまず土曜の朝に装着するのはこのレンズなことが多い。
ストロボ
買え。
ちゃんとカメラで写真撮り始めてから知ったが、家の中というのはカメラにとっては暗い(ウチのリビングはダウンライトだから、というのもある)。子供を撮るなら被写体ブレ防止のためにシャッタースピードは下げられないので、露出設定でなんとかしようと思ったら高感度ノイズを妥協してISO上げるしかない。それでもスマホで観るには十分なのだが(むしろスマホカメラだとより劣化するので差を感じやすかったりw)、ストロボで光を足してやると家の中でも会心の写真を撮れる。あと、物撮りでもストロボ1灯はさすがに使うので、持っておくと安心。
GODOX TT350Sという安くて弱いやつを使っているけど、家の中ならこれで十分。天井か壁でバウンスして使う。ストロボを使った写真も見せたいが、1歳児のキメ細かい肌が家の中でもしっかり写せているのとかが良いんだよな。顔は出さない主義なので割愛する。
ちなみに、α7C + FE 24mm F2.8 G + GODOX TT350Sで1kg以下になる。最高では。
物撮り
最初は物撮りに興味は無かったのだが、娘が保育園で工作したものを持って帰ってきたときに「これは物撮りの世界にも足を踏み入れるしかあるまい」となった。
物撮りの世界も結構な沼で、何でも撮れるようにしようと思ったら必要なものの幅が広くてキリがない。一方で、カメラボディやレンズよりは価格帯が下なので油断しやすい。なので、実際に子供の作品を撮影してみて、「これは機材が足りないせいで上手く撮れない」と困ったことになってから初めて購入を検討する、という強い意志が大事。
ちなみに、物撮り用にコスパの良い投資をしようと思ったら、オススメは背景用の紙。背景が「いつもの見慣れたテーブルの木目」だと一気にチープな写真に見えてつらい。
家族を巻き込むこと
写真を自分だけの趣味にしてしまうと、失敗するかもしれないので気をつける。
公園に遊びに行ったら、子供の写真を撮ることばっかり考えていてはいけない。ちゃんと子供と一緒に遊ぼう。ざっくり感覚的な数字だが、「写真2:8家族」以上に写真の割合を上げない方が良い。あと、妻にもカメラ渡して撮ってもらおう。自分の写真がなくなるぞw
ちなみに子供と公園に行くときには、Peak DesignのCaptureとPro Padが便利。これでカメラを腰につけておけば完全に両手が自由になるし、多少走っても問題ない。また、子供を抱っこして両手が塞がっていても、妻に腰からカメラを取って行ってもらえる。ストラップで肩からかけているとこういう運用が難しかったりする。
あとは、写真に凝っている自分を受け入れてもらうためには、撮った写真を観てもらえる環境作りも重要。
ウチはiPad mini1にSoloSlides for Google Photosを入れて、ダイニングテーブルで常時写真のスライドショーを流している。少し前の写真を観ながら「あのときはこんなだったねー」「おおきくなったねー」みたいな家族の会話も良いし、最近は娘が写真を認識していて、iPadを指さしながら「パパ!パパ!」って言ったりする。
あと、みてねを使ってじじばばに孫の写真を共有している。コロナ禍もあって直接会える機会がとても少ないというのもあり、喜んでもらえる。ちなみにじじばばにはGoogleフォトは難しい。みてねは課金するとPCでブラウザから一括アップロードできるので、現像→公開のワークフローが肥大化しない2。
家族の写真以外にも
せっかくそれなりの金額を出してカメラを買ったのだから、家族の写真撮影を楽しむのはもちろん大事だが、それだけじゃもったいない。コロナ禍なので限界はあるが、スナップも楽しい。
「家族の顔はインターネットに公開しない」主義でやっているとせっかくの自分の趣味をSNSなどで流せない。なので、家族以外の写真も撮るようにして、そういう写真でSNS活動すると写真モチベーションの維持に役立つ。僕は「気軽に写真を上げていくけど、誰も観てくれなくてもいい。たまにいいねがついたら嬉しい。」ぐらいの気持ちで、instagramに投稿して、Twitterにも流れるようにした。1日1枚ぐらい投稿(撮り溜め可)という目標でやっていて、地味に続いている。